硝子体とは
水晶体より深部にあり眼球の大半を占める透明なドロっとした組織です。その成分の99%が水です。
担当医のご紹介
網膜硝子体手術執刀医 栗原 勇大
経歴
- 筑波大学医学専門学群卒業
- 筑波大学附属病院眼科入局
- 土浦協同病院眼科
- 現在山王台病院附属 眼科・内科クリニック院長
硝子体の役割
- 網膜を内側からささえて眼球の形状を維持
- 眼底(眼球の後ろ側)まで光を到達させる
- 外からの圧力や刺激を吸収し眼球を保護
- 血管に代わって酸素や栄養分を補給し、老廃物を運搬
硝子体の組織が様々な原因で網膜を引っ張ったり、炎症を持続させたり、濁ったり、出血することによって目の障害を引き起こします。
この硝子体に起こった疾患を治療する目的で、眼内の出血や濁りなどを硝子体と一緒に除去する手術が硝子体手術です。
硝子体手術概要
手術時間20〜40分(症例により異なります)
痛みほとんどありません
手術は局所麻酔で行い、眼球内へ照明用の光ファイバー、硝子体吸引器具を差込み、顕微鏡を見ながら行います。
手術の流れ
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硝子体の削除
硝子体を切除して透明な水(還流液)に置き換えます。
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網膜の処置
疾患別に網膜の処置を行います。
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置き換え
最後に透明な水・気体・オイルに置き換えます。
- 疾患や病状により異なります。
疾患によっては網膜の処理が終わると切除した硝子体のかわりに内部から網膜を抑えるために空気や特別なガスを眼内に入れて手術を終わる場合があります。
ガスを眼内に入れた場合、手術後うつぶせの姿勢をとっていただくこともあります。