眼瞼(がんけん)下垂症とは
まぶたを上げる筋肉がゆるんで弱くなり、まぶたが下がって眼が開けにくくなってしまう状態を言います。
視界が狭くなるためモノを見ようと無意識に額にしわをよせたり、あごを突き出したりするために目の疲れや痛み、肩こり、頭痛などの原因になります。
主な症状
- 眼が開けにくい
- 上方の視野が欠けて見辛い
- 肩こり/頭痛
- 目を開けると額にしわが出来やすい
- 上まぶたが窪んでいる
原因
- 加齢によるまぶたの筋肉の衰え
- 先天性
- 外傷
- 目の手術の合併症
- ハードコンタクトレンズの長期装用
治療
主な治療法は手術です。症状の状態によって治療方法が異なります。
- まぶたを上げる力が少しでも残っている場合は、弛んでいる筋肉を縫い縮めて本来の機能を回復させ、まぶたを上げる方法をとります。
- 老化により皮膚が垂れ下がっている場合は、余分な皮膚を切除し縫合するだけの方法をとります。
眼瞼下垂症手術概要
手術時間片目約20分
痛みほとんどありません。
- 眼瞼下垂症手術は美容を目的とするものではありません。
手術の流れ
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麻酔
まぶたの周りに局所麻酔を行います。
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皮膚切開
まぶたのラインに沿って、皮膚切開を行います。
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瞼の短縮
瞼板に付着している眼瞼挙筋腱膜を探し出します。 眼瞼挙筋腱膜を短縮して瞼板に縫いつけます。
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バランス調整・皮膚縫合
左右のバランスを確認しながら手術を行います。 丁寧に皮膚縫合して手術を終了します。