なみだの治療(涙道内視鏡)
2018年1月より、涙道外来の診療を行っております。担当の岩崎明美(いわさきあけみ)先生は、日本涙道学会所属の医師で、涙道内視鏡手術を専門としています。国内でも関東圏内、四国など多くの眼科で執刀実績がございます。
現在、涙がボロボロとこぼれる方、涙で困っている方は是非ご相談ください。
涙道外来は完全予約制となります。
担当医のご紹介
涙道手術執刀医 岩崎 明美
略歴
- 群馬大学医学部卒業
- 深谷赤十字病院
- 前橋赤十字病院
- 群馬大学附属病院
- 宮久保眼科勤務
- 現在、大多喜眼科院長
受診の流れ
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血液検査
事前に通常の診察を受けておくとスムーズです。
担当医の診察の前に血液検査を行います。 -
診察
岩崎先生による診察を実施します。
涙道内視鏡手術適応と考えられた場合、スタッフによる説明を行います。
説明後、手術にご納得いただけた場合、同意書にサインを頂きます。
※当日に涙道内視鏡を行う余裕がある場合は当日に内視鏡手術を行いますが、満員の場合は別日で手術の予約を行います。 -
手術の実施
岩崎先生による涙道内視鏡を実施します。通常、15分程度の処置になります。
手術後の次回外来は1週間後、以後2週間毎に定期受診を行いますので、次回外来日を予約をしたら終了です。
シリコンチューブの抜去は約2ヵ月後になります。
シリコンチューブ挿入手術の費用
負担割合 | 費用 |
---|---|
1割 | 約5,000円 |
2割 | 約14,000円 |
涙道内視鏡手術について
鼻涙管閉塞症に対するシリコンチューブ挿入術
年齢とともに涙の量が減ると、涙道(涙の出口)が詰まりやすくなります。
涙道が閉塞すると流涙症の原因となります。シリコンチューブ挿入術は涙道の閉塞を解除して流涙症を改善させる処置です。
画像はシリコンチューブ挿入後の写真です。
青矢印は涙点です。上涙点から下涙点にかけてシリコンチューブ(赤矢印)が見えます。
涙道内視鏡を使用したシリコンチューブ挿入術の適応
シリコンチューブ挿入術を行うためには、涙道内視鏡で涙道を開通させる必要がありますが、例えば、年季の入っている閉塞のように、閉塞が固い場合は開通しない場合もあります。その場合はDCRという手術(全身麻酔で入院が必要)をしないと治りません。逆に、閉塞して間もない場合は開通しやすくなります。
シリコンチューブ挿入方法
- まず麻酔をします(滑車下神経麻酔)。
涙道の処置は痛みを感じやすいですが、この麻酔を行うことで痛みを和らげます。 -
涙道内視鏡で涙道内部を観察しながら、閉塞している部位を開放します。
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開放できたらシリコンチューブを挿入して終了です。
通常15分程度の処置です。 - チューブ挿入後は2週間毎で水を通します。 一般的には挿入後2か月でチューブを抜去します。
シリコンチューブ挿入術の合併症
麻酔が原因の合併症
麻酔が原因で発症する場合がありますが、いずれも時間がたてば治ります。
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皮下出血1%程度の方に皮下出血が生じます。
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眼球運動障害目を動かす筋肉に麻酔が作用すると生じます。
5時間程度で治りますが、見えづらくなりますので手術日は車の運転を控えてください。
シリコンチューブが原因の合併症
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違和感・異物感狭い涙道にチューブが入ることで圧迫感を感じることがあります。
シリコンチューブ抜去後の合併症
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涙道の再閉塞2割程度の方で再閉塞することがあります。点眼などで涙道に継続的に水を通すと再閉塞しにくくなります。
涙道内視鏡外来を受ける上での注意点
- この外来は完全予約制です。受診を希望されても予約しないと受診出来ません。
- 涙道内視鏡を行うためには、予め血液検査(感染症検査)が必要になります。そのため、外来当日に内視鏡を希望される場合は、予め一般外来による診察を受けて採血検査を行ってください。
- 涙道内視鏡の同意書にサインを書いていただく必要があります。
- 涙道内視鏡手術当日は見えにくくなる為運転できません。