霰粒腫は処置後治るまでに時間がかかることがある
2015.10.01 網膜
9月28日ですが、
白内障手術12件(うち入院2件)
無事に手術が終わりました。
本日、当院で白内障手術した方で、「私は乱視がありますか?」と尋ねた方がいらっしゃいました。
もちろん、乱視が0の人は存在しませんが、当院では乱視を減らすレンズを使用しているので、大抵の方は乱視がとても少ない状態になっていますので安心してください。
霰粒腫は処置後治るまでに時間がかかることがある
霰粒腫は眼科の中では比較的よくある病気の一つです。まぶたの中にあるマイボーム腺が詰まることで発症します。マイボーム腺は目が乾かないように油を作る役割があるため、その出口が塞がってしまうと瞼が膨らんでしまいます。
この方は7日前から瞼が腫れていたそうです。結構大きくなってしまったこともあり、切開をすることにしました。
この方は霰粒腫が皮膚側に大きく突出していたので、皮膚を少し切開して霰粒腫の中身を取り出しました。
処置で霰粒腫の中身はしっかりと綺麗にしたのですが、眼瞼の炎症は時間をかけて治るため、処置後すぐにスッキリするわけではありません。炎症を抑える軟膏を付けながら様子を診ることになります。そのため、処置前に「処置した後ですぐにすっきりするわけではなくて、時間をかけて少しずつ良くなりますよ」と説明しています。
下の写真は処置後14日目の写真です。大分小さくなっていますがまだ少しぽっこりが残っています。本人は「大きさが処置前と変わりない」と言っていたのですが、写真を撮ると大分小さくなっているのが一目瞭然です。軟膏を付けてもう少し様子をみてもらったところ、徐々に目立たなくなりました。
実際には切開後もっと早くすっきりする症例もありますが、このように時間をかけて良くなる症例もあります。