白内障のまぶしさを手術で治す
2015.04.13 白内障
本日は白内障手術9件
翼状片手術1件
無事に終わりました。翼状片はとても大きく、目の中心まで達していました。綺麗に手術をしたのでうまく視力が上がってほしいです。
白内障のまぶしさを手術で治す
外来でまぶしさを訴える人は沢山います。若い人のまぶしさは原因が病気でない(網膜の感度が高い)ことが原因と思われることも多いですし、ドライアイで目の表面が乾いてもまぶしくなります。
また、高齢になると白内障で眩しくなることがあります。特に皮質という部分が混濁すると眩しさの原因になることが多いです。先日眩しさを主訴に来院された方の水晶体です。矢印の部分が白内障の濁りです。これだけ小さい白内障でも、結構まぶしいようです。
あまりにも眩しい場合、手術で治療します。しかし、手術前に説明しなくてはならないのが、「白内障手術後でも眩しいことがある」ということです。
白内障手術は濁ったレンズを綺麗なレンズに取り換える手術です。そのため、目の中に入る光の量は増えることになります。全体的に明るくなることで「まぶしい」と感じる場合があります。手術後1か月ほどで慣れてくることもありますが、それでも眩しい場合はサングラスをかけることがあります。
多焦点眼内レンズは近くも遠くもメガネなしで見えるレンズですが、このレンズの欠点が「眩しく感じることがある」というものです。多焦点眼内レンズはレンズの表面に凹凸があります。
この凹凸のお蔭でピントが遠くと近くに合うのですが、逆にこの凹凸が原因で眩しく感じることがあります。
明るい光を見たときに、その周りに光の輪が見える(ハロー現象:上の写真)や、ギラギラして見える(グレア現象)が生じることがあります。そのため、夜間の運転がしにくくなることがあります。
そのため、眩しさを減らすための白内障手術をするのであれば、通常の単焦点レンズの方がお勧めすることが多いです。