今週は術後報告のみ
2018.02.01
今週は白内障手術を19件行いました。(うち入院1件)
皆さん無事に手術を終えました。
今回入院で行った方は術前に相当不安だったようで、「手術中に声を掛けてくれて安心した」と言ってくれました。自分もちょうど去年ICL手術を受けたときは緊張したのを思い出しました。なるべく不安が少なく手術出来る様にしたいと思います。
涙道内視鏡外来始めました
今回は白内障手術16件(うち乱視用レンズ6件)
無事に手術を終えました。
涙道内視鏡外来始めました(流涙を治す処置)
1月11日より、涙道内視鏡専門医である岩崎先生を招聘して涙道外来を実施しました。
当日に手術の同意を得られた3名に関して、涙道内視鏡を実施しました。
実際の処置中の写真は撮れませんでした。道具の量が半ばないです。準備もかなり大変でした。準備で奔走してくれたスタッフありがとうございました。
岩崎先生の手技は非常に手慣れたもので、再閉塞の症例もあっというまに処置を行っていました。1症例5分程度だったと思います。
岩崎先生は技術が高いだけでなくて優しい性格なので、他の眼科医からも評価が高いです。そのため、他院からの紹介予約も多く入っていて3月8日分の予約もいっぱいです。現在の予約は5月になります。涙道外来を開始すると告知した後の反響が大きく、需要が多いのが良く分かりました。
涙道内視鏡で涙道を開放した後、再閉塞しないようにシリコンチューブを挿入します。手術後は2週間毎に涙道を洗浄し、2ヵ月後にチューブを抜去します。
糖尿病網膜症の患者をいかに治療するか
2018.01.15 網膜
本日は白内障手術16件(うち多焦点眼内レンズ1件)
翼状片手術1件
無事に手術を終えました。今日多焦点を行った方は、片眼既に多焦点が入っていて、とても喜んでいらっしゃいました。やはり新しい多焦点眼内レンズは見え方が良さそうです。
糖尿病網膜症の患者をいかに治療するか
医師の間で「糖尿病的性格」という言葉を使う事があります。別の言い方をすると、医師の言う事を理解してくれなかったり、言う事を守ってくれない患者さんの事を言います。糖尿病の方が全員このような性格、と言うわけではありませんが、医師の言う事を守ってくれない患者で重症の糖尿病網膜症になりやすいことは間違いありません。
先週来院した40代の方ですが、内科から紹介されて当院に受診しました。HbA1cは10台、視力は両目とも1.2ですが、眼底は下の写真のように軟性白斑が生じていて前増殖糖尿病網膜症です。これは網膜症の活動性が高い為、レーザー治療の適応になります。
治療しないと視力が下がる事、視力が一旦下がったらなかなか戻らない事、失明しやすい病気であることを説明しましたが、なかなか理解してくれません。結構熱心に説明したつもりでしたが、治療自己中断しそうだと感じたので、お手紙を書きました。お手紙は面倒ですが、結構役に立ちます。後々で「医師から説明を受けていなかった」と言われることも防止できますし、家族がお手紙を読んでくれて診療自己中断を回避できたこともあります。
お手紙3ページ・・・結構力作です。外国の方だったので英語でも書きました。もう少し悪化したら手術が必要になってより医療費がかかってしまいますが、当院としてはそれは望んでいません。できれば視力の良いうちに直したほうが私もストレスが無くて良いです。次回来てくれると良いのですが。視力が良いうちはなかなか本気になって治療してくれないのが悩みです。
平成29年の治療実績
2017.12.28 手術実績
平成29年の治療実績をまとめました。
手術件数自体は昨年とほぼ同じですが、申し込み件数自体は昨年よりも増えています。
その分、手術までの待ちが2か月程度に伸びてしまいました。極力1か月程度で手術ができるよう、手術枠を増やして対応したいと思います。一部の方は木曜日に手術をさせていただくことになります。よろしくお願いします。
OA-2000やCASIAなど、最新の機械を積極的に導入して、なるべく質の高い白内障手術を行うようにしたいと思います。今まで多焦点レンズの使用は消極的でしたが、新しく開発された多焦点眼内レンズは大変評判が良いです。今後適応の方にはご案内したいと思います。
来年は涙器に対する治療を充実させたいと思います。もりや眼科に来院される方が、現在の最も進んだ眼科医療を受けられるよう、精進したいと思います。
もりや眼科 平成29年 治療実績
(H29年1月~H29年12月)
・観血的手術 合計 839 眼
・白内障手術 683 件 (うち多焦点眼内レンズ7件)
・ICL手術(近視矯正手術) 10件
・網膜硝子体手術 88 件
・緑内障手術 19件
・翼状片手術 9件
・眼瞼下垂手術 26件
・眼瞼内反症手術 4件
・涙器に対する外科的治療 合計 34眼
・涙点プラグ挿入術 33件(ドライアイに対する治療)
・鼻涙管チューブ挿入術 1件(流涙症に対する治療)
・ボトックス治療(眼瞼痙攣治療) 合計 26眼
・抗VEGF薬 硝子体注射 合計 194眼
糖尿病黄斑浮腫・加齢黄斑変性症・網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫、強度近視による脈絡膜新生血管に対する注射
(アバスチン、アイリーア、ルセンティス)