静脈を浮き上がらせるライト(ベインライト)
2014.09.22
本日は白内障手術9件
霰粒腫2件
結膜弛緩症1件
ぶどう膜炎後で虹彩癒着した方の白内障がやや固めでしたが、問題なく終わりました。
静脈を浮き上がらせるライト(ベインライト)
今回は眼科とはあまり関係がないですが、面白い器械を購入したので、その報告です。
当院のみならず、眼科では糖尿病や高血圧の方が多く来院されます。時には手術、時には造影検査のために点滴もしくは採血をしなくてはなりません。そういったときに、血管が硬かったり細かったりすると、血管の中に針が入らずにとても苦労することがあります。
そういったときに活躍する(であろう)ものが、このベインライト(veinlite
LEDX)です。
腕に赤やオレンジの光を当てることによって、血管を浮かび上がらせるというものです。腕の上にこのライトをあてると、腕の中で反射した光がぼんやり浮かび上がります。血管があると、その光が吸収されて暗く映ります。ここに血管があるという事が容易にわかりました。
腹とか脚とか、いろんな場所で試しましたが、どこでも良く見える・・というほどでもないようです。実際に採血などでは試してはいないのですが、今後の活躍に期待したいと思います。
当院ではありませんが、新生児の採血にも有効ではないでしょうか。これが眼科に応用されると、例えば硝子体注射で血管を避けて注射できるとか、眼内レンズ逢着をするときに出血を避けられるとかがあるかもしれませんね。しかし、いかんせん眩しくて、器械の説明書にも、この光を目に当ててはいけませんと書いてあります。