強度近視の白内障手術
2014.09.08 白内障
今回は白内障手術23件
硝子体手術12件
翼状片3件
眼瞼腫瘍切除2件
霰粒腫2件
かなりハードでしたが、無事に終わりました。糖尿病網膜症は依然としてかなり重症な方が続いています。
強度近視の白内障手術
近視の度数はD(ジオプター)という単位で表しますが、強度近視は-6Dを超えるものを言います。
当院では-17Dというかなり強度の近視の方の手術を行いました。
裸眼視力(メガネを付けていない時の視力)は0.03
矯正視力(メガネを付けた時の視力)は0.5でした。
眼軸(目の奥行の深さ)通常は22ミリ程度ですが、26.5ミリと長くなっていました。
白内障のタイプも、核白内障といって近視が強くなるタイプの白内障でした。
左が核白内障の写真です。水晶体の真ん中が濁っています(赤矢印)。
反対目(右の写真)と比較すると分かりやすいと思います。
今回、片目の白内障手術でしたが、手術しない目はコンタクトレンズを付けているということでした。
そのため、両目のバランスを考えて、今回手術する目は遠くを見やすくするように度数設定しました。
手術は6分で終了。特に手術しにくいという感じではありませんでした。
手術後はごくわずかに近視がある程度(-0.75D)で、裸眼視力は0.7でした。メガネなしで車も運転できるようになってとても喜んでいました。
手術で使用するレンズの度数設定はとても重要です。強度近視の方はあまり遠くに度数を合わせない方がよい場合もあります。そのため、患者さんひとりひとりと良く相談して決めています。