目にできる腫瘍(類上皮種)
2014.02.10 もりや眼科
本日は白内障手術7件
翼状片手術1件を実施しました。
無事に終わりました。
今回は緊張の強い方が多かったので、いつもより多めに話をしながら手術を行いました。
少しでも安心してもらえると良いのですが。
目にできる腫瘍(類上皮種)
先日、若い女性が目にできものがあるという事で来院されました。
先日お話した涙丘と同じ部分に白いぽこっとしたものができているというのです。どうやら、生まれつきあったようですが、切除を希望されました。
この白っぽいものです。悪いものではなさそうですが、外から見える部分でもあったので、切除をしました。
これが術後の写真です。白いのが無くなってすっきりしています。
正面からみるとまったくわからないくらいになっています。
切除したものを病理検査(顕微鏡での検査)で「類上皮種」と診断されました。良性の腫瘍で、しかも完全に切除できたので安心です。
類上皮種というのは、本来皮膚になるはずの成分が結膜の中に存在することで発症します。キラキラした白色が真珠のように見えるので「真珠腫」とも言われています。しかし、この白い真珠のようなものは腫瘍ではなく、腫瘍が作り出した「垢」なのです。ですから、真珠みたいな白いものをを包み込んでいる被膜のようなものが、実は腫瘍の本体なのです。被膜をなるべく破らないように摘出します。
間違えて白い部分だけ摘出してしまうと、腫瘍を取ってないことになってしまいます。