低濃度アトロピンによる近視抑制の検証
2014.01.20 近視治療
本日は白内障手術10件
眼瞼内反症手術を1件行いました。すべて無事に終わりました。
低濃度アトロピンによる近視抑制の検証
以前アトロピン点眼液が近視を抑えるという事をブログで書きました。
https:/moriyaganka.com/blog/31205076.html
当院で0.01%アトロピンの開始してしばらく経ちましたので、その効果を検証しました。
おさらいをすると、眼軸長は眼の奥行のながさで、近視が強いほど長くなります。
私が参考にした論文によると、0.01%アトロピンを使用すると2年間で眼軸長は0.41mm伸びたそうです。
別の論文では、無治療では1年で平均0.7mm眼軸が伸びたとするものもありました。
当院で6か月フォローできた患者さんの7人14眼の眼軸長の変化は、半年で平均0.07mmでした。2年に治すと0.28mmですから、良く効いているのではないかと思います。
興味深いのが、1名ですが眼軸が減った人がいました。両目とも同じように0.1mmほど減っていたので、測定ミスではないと思います。一方で、両目とも0.3mm増えていた人もいました。
近視の進行が抑えられるということが検証できたので、しばらくこの治療を続けてみようと思います。