流涙症(なみだが溢れる病気)結膜弛緩症
先週と今週で
白内障手術 19件 (うち、乱視用レンズ 7件)
硝子体手術 6件
緑内障手術 1件(エクスプレスシャント)
眼瞼下垂症手術 2件
翼状片手術 1件
無事に終わりました。
流涙症(なみだが溢れる病気)結膜弛緩症
涙そのものが増えたり減ったりしなくても、目の形が変化することで涙が出やすくなることがあります。
目の表面に出た涙は、下まぶたと目の隙間に貯まります。(上図)この隙間が無くなってしまうと、涙が目からあふれやすくなってしまいます。
白目の表面には、「結膜」というぶよぶよした膜が張っているのですが、年齢とともにこの膜が緩んでしまいます。そうすると、余った結膜が下まぶたと目の隙間にはまり込んで、本来涙がたまるスペースを占拠してしまい、涙があふれることになってしまいます。これを結膜弛緩症と言います。
青い光で診察した写真なので少しわかりにくいですが、上の写真が結膜弛緩症の写真です。
結膜弛緩症になると、涙があふれやすくなるだけではなく、出血しやすくなります。これを結膜下出血といいます。
上の写真が結膜下出血の写真です。結膜弛緩症の方は、これを年に何回も繰り返すことがあります。
結膜弛緩症を治す手術はごく短時間(5分位)で行うことができます。結膜のシワをのばして、縫合して強膜固定します。シワを目の奥の方に追いやることで、結膜弛緩症を治します。
上の図の緑の部分で強膜と縫合します。
この手術で流涙症が改善する方もいらっしゃいますが、確実に治るというわけではありません。流涙にはいろいろな要素が複雑に絡まっていることが多いので、結膜弛緩症以外に流涙の原因がある方は、治りにくいこともあります。