もりや眼科

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流涙症(なみだが溢れる病気)その2 涙道閉塞症

2013.10.07

本日は
白内障手術を10件(乱視用レンズ2件)を行いました。
みなさん無事に手術を終えました。

流涙症(なみだが溢れる病気)その2 涙道閉塞症

 

今回は、涙の出口が詰まる話です。涙の出口が詰まると、1日中涙が出てしまいます。

涙の通り道

目の表面にある涙は、上まぶたと下まぶたにある涙点から、涙小管、涙嚢(るいのう)、鼻涙管(びるいかん)を通って、鼻に通じています。この途中が詰まってしまうと、涙が鼻に抜けなくなり、流涙症の原因になります。

 

涙の通り道が詰まっているかどうかは、涙洗針を用います。「針」という名前はついていますが、実際には先はとがっていません。

涙せん針シリンジ


上の写真が涙洗針です。右側にシリンジを付けます。涙洗針の先を涙点に差し込んで、鼻に水が通れば開通しているということになります。しかし、これで通らないとなると、今度はどの部分が詰まっているかを調べなくてはなりません。

619_2_514[1]

上の写真は、「ブジー」といって、色んな太さの針金です。これを涙点から挿入することで、どこで詰まっているのかがわかります。また、詰まり具合にもよるのですが、場合によっては詰りが開通することがあります。もし開通した場合、徐々に太いブジーを挿入して、涙道を拡張していきます。

開通したままにしておくと、高い確率で閉塞するので、シリコン製のチューブを挿入します。チューブの片方を上涙点から、もう片方を下涙点から挿入します。

 

シリコンチューブ

これはチューブが入った写真です。2-3か月は挿入したままにして、それからチューブを抜去します。チューブを抜いたあとでも閉塞しないことも多いのですが、残念ながら際閉塞することもあります。そのような場合では、手術による治療を行うこともあります。

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