糖尿病網膜症で網膜に起きる変化(点状出血、軟性白斑)
2013.06.10 網膜
本日は、白内障手術 9件を行いました。
無事に手術を終えました。
糖尿病網膜症で網膜に起きる変化(点状出血、軟性白斑)
糖尿病になると、目の中の血流が悪くなります。そうすると、網膜の血管がだんだん傷んできます。
糖尿病網膜症になって、初めに生じる網膜の変化は大体の場合点状出血です。これは、網膜の血管が傷んだことにより、少量の血液が漏れ出るために生じます。ですから、これが1つでもあると、「あなたは糖尿病網膜症です」と診断されます。糖尿病がある程度悪くないと生じない変化なのです。
赤い矢印の部分が点状出血です。文字通り、点のような出血を認めます。
もっともっと網膜の血流が悪くなると、網膜が一部白っぽくなってきます。これは「今現在この部分に血液が足りてないですよ」というサインです。糖尿病網膜症がこれから悪くなっていきますよ、という事なのでレーザー治療が必要になります。
この白っぽいのが軟性白斑です。腕を強く縛ると、虚血になって白くなっていくと思いますが、それと同じようなものだと思うと分かりやすいと思います。
これは先ほどと同じ方、同じ部分で、レーザー治療をした後の写真です。赤矢印の部分の軟性白斑が無くなっています。緑の部分に少しだけ軟性白斑があります。
もう少し後の写真です。前回あった、小さな軟性白斑もなくなりました。