近視をおさえる治療 その2 特殊コンタクトレンズ(オルソケラトロジー)
本日は
白内障手術5件
眼窩脂肪ヘルニア手術1件
結膜のう形成術1件
を行いました。
結膜のう形成術の方が明日流涙が止まっているか気になります。
涙点を塞いでいた涙丘も少し切って小さくしました。
近視をおさえる治療 その2 特殊コンタクトレンズ(オルソケラトロジー)
今回は、近視の進行を抑える効果がわかってきた、特殊コンタクトレンズ(オルソケラトロジー)について説明したいと思います。
オルソケラトロジーとは、オルソケラトロジーとは、 特殊な形のコンタクトレンズをつけることで 角膜の形状を変えて、近視を軽くするという方法です。
軽度から中等度の近視に効果があります。 コンタクトレンズを夜寝る前につけて、つけたままで寝ます。
昼間はコンタクトレンズをはずしても近視を矯正した状態を 維持することができます。
オルソケラトロジーが近視進行を抑える理屈は結構難しいです(読み飛ばしてもらって結構です)
学童期に近視が進行する原因として、周辺部網膜におけるピントのずれが注目 されています。周辺部網膜でピントがずれると目の奥行(=眼軸)が伸びて近視が進むという体の仕組みになっています。 オルソケラトロジーは、角膜の形状を変えることで、周辺部網膜のピントのズレを軽減することができます。
では、どのくらい近視進行をおさえるかというと、大体下の表のようになります。
大体3割程度近視を抑えると思えば良いようです。逆に言うと、7割は進んでしまいます。近視が10進むところが7で済むということですね。オルソケラトロジーを使用すると「全く近視が進まなくなる」と考えてはいけません。
問題点は1番は値段です。自由診療なので、各クリニック毎に値段が違います。両目で10から30万円程度かかりますし、診療費も自費になってしまいます。