視神経を診察する
2012.09.13 緑内障
最近、「知り合いから紹介されて来た」という方が増えて来ました。私としてはとても嬉しい限りです。今後も患者さんに満足していただけるよう、精進していきたいと思います。
視神経を診察する
今までのブログで、緑内障が進行すると視野が狭くなることや、緑内障の進行には眼圧が重要であることをお話しました。では、なぜ緑内障で視野が狭くなるかというと、「視神経がダメージを受けるから」です。緑内障は別名「緑内障性視神経症」とも言われており、実は神経の病気なのです。
ですから、緑内障患者さんの診療では視神経の診察が必須です。当院で初診の方はまず視神経の診察から始まります。視神経の診察のためには、眼底検査を行います。
これが眼底です。目の中を診察するとこのように見えます。緑の矢印の部分は「視神経乳頭」と言います。視神経の元気そうな方(緑内障でない人)は下の写真のような形をしています。
ピンクの矢印が視神経です。ここの厚みがしっかりあれば、視神経は「元気」ということです。
ところが、緑内障などで視神経が傷むとピンクの部分が薄くなっていきます。
下の写真は末期の緑内障の方の視神経乳頭です。視神経に相当する部分(ピンクの矢印)が殆どありません。緑内障が完全に進行してしまった人は、この視神経がぺちゃんこになってしまいます。
緑内障の診療では、視神経の形の変化を追っていく必要があります。神経の厚みの変化は非常に微細なので、定期的に眼底写真を撮って、比較することが大事だと思います。
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