視力が下がったから白内障?(矯正視力と裸眼視力)
2012.08.17 白内障
今日はとても暑かったですね。小山市では午後にゲリラ豪雨があり、雷もとてもすごかったです。
お盆はゆっくり休ませていただきました。
さて、今日は白内障についての話題にしたいと思います(といっても、視力の話からですが)
今度当院では乱視を減らす眼内レンズを用います。これは乱視のある患者さんにはとても良いレンズで、メガネなしでの視力を最大限出すことができます。
このような高機能レンズは、適応となる患者さんには大変メリットがあります。また、レンズ代は手術代に含まれるため、患者さんの出費も増えません。
乱視用レンズの話はまた後日行いたいと思います。
視力が下がったから白内障?(矯正視力と裸眼視力)
当院は眼科ですから、「見えなくなった」という人があつまります。そこで、視力低下で来院した患者さんには視力検査をしてもらいます。
視力検査では「ランドルト環」を用います。名前は知らなくても、これは見たことがあると思います。
視力表がこんな風に見えなくなれば視力低下ですが、その場合、目の前にレンズを置いて視力計測を続けます。もしレンズを置いて下のようにはっきり見えるようになれば、眼科としては良い目(視力の出る目)とされます。
目の中にはレンズが入っているのですが、レンズには決まった焦点があります。
赤い矢印が焦点です。外から入った光がうまく網膜にピントが合えばよいのですが、ピントが合わないと当然ぼやけて見えます。しかし、ピントがうまく合っていない状態というのは、目の病気の度合いを示しているわけではないので、眼科診療にはあまり役に立ちません。一般的にはピントが合っている状態の見え方(矯正視力)で評価します。
もし、白内障であれば、上の図でレンズが濁っているのですから、いくらピントを合わせても見えません。
逆に、白内障(その他の目の病気)でなければ、ピントを合わせればよく見えるようになります。特に、40歳を過ぎるとピントを合わせる能力が急に減少するので、その分メガネをよく合わせる必要があります。当院ではメガネ専門の技師や視能訓練士がいるので、患者さんの要望に合わせて適切なメガネを作ることができます。
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