緑内障点眼薬について(炭酸脱水素酵素阻害薬)
2012.08.06 緑内障
今日は手術日でした。
水晶体再建術 6件
皆さん無事に手術を終えました。
件数が徐々に多くなってきましたが、スタッフがよく動いてくれるのでスムーズに手術を終えることができました。
緑内障点眼薬について(炭酸脱水素酵素阻害薬)
「炭酸脱水素酵素阻害薬」なんて、難しい名前の薬ですね。この薬は房水を作るときに必要な酵素の働きを抑える薬です。つまり、毛様体(下の図の赤丸)による房水の産生量を減らすことで眼圧を下げます。
今まで紹介した2種類(プロスタグランジン系、ベータ受容体遮断薬)と比較してやや眼圧を下げる効果が低いので、どちらかというと補助的に処方されることが多いです。
この種類の点眼薬には、トルソプト、エイゾプトがあります。
炭酸脱水素酵素阻害薬の特徴
・他の点眼薬と相性が良い
プロスタグランジン系、ベータ受容体遮断薬とは眼圧を下げる仕組みが違うので、同時に使用すると、より眼圧を下げます。そのため、1種類の点眼では眼圧がうまく下がらない時に使いやすい薬です。
・全身の副作用が少ない。
女性の場合、目の周りが黒ずむ副作用のあるプロスタグランジン系は使いにくいし、かと言って心臓や肺に病気を持っている人はベータ受容体遮断薬も使いにくい・・という場合に炭酸脱水素酵素阻害薬は使いやすい薬です。