近視抑制に最適なアトロピンの濃度
2015.08.17 近視治療
本日は白内障手術11件
無事に終わりました。
近視抑制に最適なアトロピンの濃度
アトロピンの治療を行っていると、近視が明らかに抑制されている人もいれば、そうでない人もいます。
「あんまりアトロピンが効いてないかも?」と思う方でも、多少濃いアトロピンを使用すると近視抑制効果が高くなる人がいます。
下のデータは10歳の子供ですが、2014年11月までは0.01%、それ以降は0.025%を使用しています。ここ半年は眼軸が全く伸びなくなりました。
右眼の眼軸長
2014年1月 22.95mm
2014年11月 23.20mm
2015年2月 23.32mm
2015年5月 23.31mm
2015年8月 23.30mm
近視抑制で使用するアトロピンが低濃度の理由は副作用による見えづらさが生じにくいように、という理由です。ですから、濃度を高めると調節が減ったり散瞳する可能性は高くなると思われ、その点に注意が必要です。0.01%の時もそうでしたが、点眼開始当初にやや散瞳していても、次第に散瞳しなくなってきます。現在アトロピンを0.025%にした数名はそういった副作用は出ていませんが、0.01%でしばらく点眼していたのが理由かもしれません。