視力が急激に下がる、糖尿病黄斑浮腫
本日は白内障手術16件
無事に終わりました。
外来が終っても、患者さんへの手紙を書いたり、診察の準備などでなかなか忙しいです。
視力が急激に下がる、糖尿病黄斑浮腫
糖尿病は、自覚症状がなかなか出ないので治療をしっかり行わせるのが難しい事がしばしばあります。
そのため、眼科受診した時には病気が結構進んでいて治療が難しい、ということも良く経験します。
最近来院された方ですが、HbA1cが11と結構重症な糖尿病です。
ぱっと見たところ、網膜出血が少ないので重症な感じが少ないです。もしかすると、内科で眼底写真でチェックされているだけでは、重症だと思わないかもしれません。もちろん眼科医が見たら「これはすぐ治療をしないと・・」となります。
視力に大事な黄斑の断層撮影をすると、このようになります。
黄斑は通常少しへこんでいるのですが、浮腫のせいでむしろ厚くなっています。
このせいで、両目とも矯正視力(眼鏡をかけた視力)が0.2程度になっています。これで最近まで運転していたようです。危ないですね・・
抗VEGF薬注射で早急に浮腫を改善させることになります。なんとか生活ができる視力を維持できればよいですね。全力で治療に取り組みたいと思います。