緑内障の新しい治療 istent(アイステント)
2017.04.11 緑内障
本日は白内障手術を13件行いました。
皆さん無事に手術を終えました。
緑内障の新しい治療 istent (アイステント)
緑内障の手術治療は非常に多くの選択肢があります。最も眼圧が下がる効果が高いのは繊維柱体切除術(トラベクレクトミー)と呼ばれているものです。現在その手術の為に「エクスプレス」という器具を使用すると手術後成績が良くなることが分かっています。当院で行っている緑内障手術のほとんどはこの手術になります。
この手術をするほどでもないけど、眼圧を少しでも下げたい・・と言うときにSLTというレーザー治療を行う事もあります。今回は白内障手術と同時に行う事で眼圧を下げるistent(アイステント)という器具を紹介します。
上の写真はアイステントです。90度折れ曲がった筒になっています。折れ返しのついている部分は埋め込まれる部分になります。一番長い所で1ミリというとても小さなものです。
指の上に乗せてみると、本当に小さい!クシャミしたらすぐに無くしそうです。
線維柱帯という場所に埋め込むと、房水(目の中の水)の排出を良くするようです。効果は点眼1本分程度だそうです。全く点眼が要らなくなるほど効果があるわけではありません。
保険上、白内障手術と同時でないとできない手術になります。そのため、既に白内障手術を受けたい方は希望していてもできない事になります。
先日の日本眼科学会で初めての講習が開かれました。これを受講しないと使用できない事になっています。今回私はこの講習を受講したので、今後この治療が必要な患者さんに使用していきたいと思います。