白内障による複視
2015.02.02 白内障
本日は白内障手術11件(乱視矯正眼内レンズ3件)
翼状片手術1件
皆さん無事に手術が終わりました。
白内障による複視
複視というのは、物が2つに見える事です。複視の原因として一般的なのが、両眼での視線が一致しないことで生じるものです。両眼で見ている向きが異なると、物が2つに見えることがあります。
しかし、そうではなくて、片目でも物が2つに見えることがあります。これを片眼複視(へんがんふくし)といいます。文字をみるような細かい仕事をしている人にはなかなか辛い症状です。その原因として多いのが白内障です。水晶体の濁り方は人それぞれなのですが、ある種の白内障になると、光が散乱して眼球内に入ることで物が2つ(もしくはそれ以上の個数に)見えることがあります。
実際に複視を訴えていた方の白内障です。中心の濁り(赤丸の中)が濁っていて、これが複視の原因と考えられます。矯正視力(眼鏡をかけた視力)は右1.0 左0.9と悪くはないのですが、日常生活に支障があるという事なので手術をすることになりました。
白内障手術をして、3時間でくっきり見えるようになったという事です。現在では裸眼で両眼ともに1.2の視力が出ていて、とても快適の様でした。