ヘルペス結膜炎
2017.07.10 オルソケラトロジー
本日は白内障手術を14件行いました(入院2件、乱視用レンズ5件)。
みなさん無事に終わりました。
ヘルペス結膜炎
結膜炎という病名は、結膜に炎症を起こす病気の総称になります。結膜炎の原因として多いのが細菌・ウィルスが多くて、他にもあります。
実際に菌やウィルスが診察で見えるわけではないので、充血の仕方、目やにの様子などをもとに判断をします。特徴的な所見が見えたら原因がある程度はっきりするのですが、そうでないことも多くあります。
これは充血、目やにを主訴に来られた方です。結膜炎があります。流行性角結膜炎だといけないので、迅速キットでチェックしましたが陰性でした。当初は抗生剤で点眼治療を行いましたが、なかなか治らないのと、所見が単純ヘルペスが原因のように感じたので、抗ウィルス薬を投与しました。
すると、すぐに治ってしまいました。診断的治療といって、これで単純ヘルペスが原因だ、と言うことが分かりました。ヘルペス性結膜炎では皮膚に水疱ができる、と言う事でしたが今回は見当たりませんでした。普段多く診る病気ではありませんが、治りにくい結膜炎を診た時は色々な可能性を考えるのが重要です。