ハードコンタクトを使用している方の白内障手術
2015.08.04 白内障
本日は白内障手術11件(うち乱視用レンズ2件)
白内障の硬い方、虹彩が弱くなっている方がいましたが、無事に終わりました。
「術翌日から運転したい!」という方もいましたが、術翌日検査では余裕の視力1.2!ばっちり運転できますね。
ハードコンタクトを使用している方の白内障手術
白内障手術を申し込むときには必ず手術用の問診を行います。その一つに「コンタクトレンズを装用していますか?」と言うものがあります。特に、ハードコンタクトは角膜表面の形状を変化させます。角膜はレンズの役割をしていますので、形が変わると近視・遠視・乱視などの度数が変化しています。
術前検査のデータから変化してしまうと、手術後の裸眼視力に影響してしまいますので、3週間程度はハードコンタクトを外してから検査を行います。(検査を行った後は手術までコンタクトは装用可能です)
先日白内障手術を予定した方ですが、初診時のKAI(角膜対称性の数値:角膜の形状が綺麗だと数字が低い)が右12、左19でした(正常では約30以下)。
初診で白内障手術を希望したため、しばらくハードコンタクトを外してもらう事にしました。その後のKAIは右63、左81とかなり数字が増えています。かなりの異常値です。ちなみに、近視や乱視の度数はあまり変化ありませんでした。
そこで、角膜形状解析を行うとこの通り。
円錐角膜という病気が見つかりました。角膜中央よりやや下方で角膜が突出していることを表しています。ハードコンタクトの影響で、突出が抑えられていたのでしょうね。