緑内障薬(プロスタグランジン系)による眼瞼炎
本日は白内障手術を14件行いました。
緊張の強い方や認知症の方がいらっしゃいましたが、無事に手術を終えました。
緑内障薬(プロスタグランジン系)による眼瞼炎
緑内障の点眼治療で現在一番効果が高いとされているのがPG(プロスタグランジン)系点眼薬です。1日1回にもかかかわらず、かなり眼圧を下げてくれます。全身的な副作用がないのも魅力的です。
しかし、点眼の特性上、結膜の充血や瞼縁皮膚の色素沈着など、見た目に関わる副作用が多いために若い女性に使用しにくいのが欠点です。頻度は高くないのですが、眼瞼炎が生じる事もあります。
この方は、PG薬を2年点眼していた方です。徐々に増える眼瞼縁の原因がタプロスの可能性があると考え、別の緑内障薬に変更しました。
下はPGをやめて半年後の写真です。
結構充血が減ってきています(睫毛も少し薄くなりました)。やはりPG薬が原因だったのかもしれません。
緑内障の点眼は、どれも何かしらの欠点があります。しかし、点眼をしないと眼圧が上がり、緑内障が悪化する原因になります。副作用が生じたと考えても自己判断で休薬せず、かかりつけの医師と良く相談してみてください。