もりや眼科 2020年11月の手術実績
もりや眼科 2020年11月の手術実績
白内障手術 76件 (うち多焦点レンズ7件)
網膜硝子体手術 10件
ICL(近視矯正手術)11件
緑内障手術 2件
眼瞼下垂手術 5件
網膜光凝固術 6件
涙道内視鏡を使用した涙管チューブ挿入術 7件
後発白内障に対するレーザー治療 14件
ボトックス治療 3件
結膜腫瘍剔出術 1件
眼窩内腫瘍摘出術(表在性)2件
東京の方ではコロナが増えていて、第3波になっているようですね。栃木県ではまだまだ多くはありませんが、来院される患者さんが安心して受診していただけるよう、よく対策をしたいと思います。
最近きゃりーぱみゅぱみゅがICL手術を受けたということで話題になりました。私はこれが良い手術だと思って、自分も手術を受けて患者さんにも行っております。ただ、私が「良いよ」と言うよりも、有名人が言ってくれたほうが説得力ありますね。今後も増えてくる治療だと思いますので、一人一人の期待に応えられるよう頑張りたいと思います。
3焦点レンズの術後成績が良いです
当院では昨年秋から導入している、白内障手術用の3焦点眼内レンズ「AcrySof® IQ PanOptix® Trifocal」ですが、かなりの件数をこなすようになりました。県内では沢山使っている方だと思います。
従来の2焦点レンズと比較して、値段が高いのは難点ですが、それにふさわしい術後視力・満足度を得ています。そのため、現在当院で多焦点レンズを希望される方の多くはこのレンズになっています。
上の写真がパンオプティクスという最新の三焦点レンズです。ギザギザの模様が従来の多焦点とは違います。
下の写真が単焦点レンズの見え方です。遠くにピントを合わせたら近くは眼鏡が必要です。
3焦点レンズは下の写真のように、いろいろな距離にピントが合います。
写真ではスマホが鮮明に見えていますが、そこまではくっきりしないと思います。
スマホは結構目と近い距離で使うことが多いので、3焦点でカバーできる距離より近いことが多いようです。また、スマホは小さくて文字も細かいので、眼鏡が必要になるかもしれません。
3焦点レンズはピントが多くて便利、というだけではなくて、目に入った光を少ないロスで網膜に届ける、という特徴があります。そのため、従来の多焦点レンズと比較してくっきり見えるのです。おそらくこれが患者さんに喜ばれる理由だと思います。
欠点としては、夜間運転で眩しくなることなどがありますので、注意が必要です。
当院では以前から多焦点レンズは使用しているのですが、遠くも近くも裸眼視力1.2がでたのはこのレンズが初めてです(必ずしも皆さんがこの視力になるわけではありません)。近隣の眼鏡屋さんがびっくりしていたよ、とお話していました。