もりや眼科

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早めの緑内障治療が重要です

2017.02.06

今回は白内障手術を9件、

眼瞼腫瘍切除術を1件行いました。

みなさん無事に手術を終えました。

早めの緑内障治療が重要です

当院では緑内障手術も行っているので、手術希望ということで来院される方もいらっしゃいます。

1月では2名、大変重症な緑内障の方が来院されました。

狭い視野

そのうちの1人を紹介します。視力は1.0あるのですが、視野は上の通り、ほぼ真っ黒(黒い所は視野が欠けている所です)。中心付近で少し白い所(見えている所)が残っているのですが、ここで物を見ているのです。ラップの芯をさらに細くしたようなもので外を見ている感じです。

こんなに悪くなるまで、点眼で頑張っていたようです。本来これくらい緑内障が進行している人は眼圧を10台前半くらいで押さえたい所ですが、この方は20mmHgありました。点眼では限界が見えた時(点眼のみで視野欠損がどんどん進行するとき)は、早めに手術治療を行った方が良い場合があります。(正確な判断は診察が必要なので、心配な方は受診してください。)

 

 

目の病気は白内障だけじゃありません

2016.12.14

先週は白内障手術13件行いました

今週は白内障手術10件、結膜弛緩症1件、翼状片1件、眼瞼腫瘍切除術1件行いました。

皆さん無事に終わりました。

ホームページの更新が遅れて恐縮です。現在事務の求人を行っているのですが、100件を超えそうなくらいの申し込みがありました。現在履歴書と格闘しています。1人1人の履歴書をしっかり読んで選考しています。一緒に働く仲間が増えるのがとても楽しみです。

明日からは東京の井上眼科の先生が毎週2診を担当してくれます。当院のアクティビティーがさらに増えます!

目の病気は白内障だけじゃありません

当院では年間700件程度の白内障手術を行っています。手術希望の方の多くは、「見えづらくなったから白内障だと思う。不自由してきたので手術を決心してきました」という感じで、初診時に手術を申し込みます。

何故自分が白内障だと思ったかと言うと、眼科で診断されていた方もいるのですが、「周りの人がみんな白内障だから、私も白内障だと思った」という方もいらっしゃいます。しかし、見えづらい病気は白内障だけではなく、たまに別の病気が見つかることがあります。

先日来院した70代の女性が見えづらいということで来院。視力検査では矯正視力が0.7でした。この近辺は車が乗れないと困るので、このあたりの視力で来院される方は結構多いです。「白内障で視力が下がっているのかな?」と思って診察を勧めると、重症の緑内障が疑われました。視野検査を行うと

無題

黒い所は見えない部分なので、多くの部分で見えなくなっています。重症な緑内障でした。

もちろん白内障も影響して見づらい原因にはなっているのですが、緑内障の治療が優先されます。緑内障は失明の原因の1位となるほどの病気なのです。

多くの方は白内障手術をするのに勇気が必要なので、受診が遅れる傾向にあります。もしあなたが眼科に行ったことが無くて、見えづらさを感じているのであれば早いうちに眼科を受診してみてください。「まだ白内障手術を行う決心がついていない」と言えば、少なくともうちでは無理には手術を勧めません。

白内障が進行して生じる緑内障

2016.08.01

本日は白内障手術 13件

翼状片手術2件

無事に終わりました。

白内障が進行して生じる緑内障

緑内障といっても、いくつか種類があります。外来で多く診察するのは慢性疾患である開放隅角緑内障です。これは数年単位でしか変化しないので、気長に診療・点眼を続ける疾患です。

一方で急性の緑内障というものがあります。目の中の水の出口である隅角が急に詰まってしまう病気です。

2012-09-27 23.28.04

眼の中には水が入っていて、上のイラストの青矢印の方向で流れています。この青矢印の通り道が詰まってしまうと、目の中の圧が一気に上がってしまいます。通常20mmHg前後の眼圧なのが、50mmHg以上になることがあります。こうなると、1日から数日で失明してしまいます。眼球の大きさが小さい人でこのタイプの緑内障が生じ安いことが分かっています。また、白内障が生じる年齢で生じやすいのです。

白内障になると、水晶体の厚みが増えます(上のイラストの赤矢印)。そうすると、虹彩と水晶体の間が狭くなり、水の流れる通り道が閉塞しやすくなります。当院でも年間2-3人は急性緑内障発作をみます。

閉塞隅角緑内障 反対の目 閉塞隅角緑内障

これは先日来院された患者さんの写真です。片目で瞳孔がやや大きくなっています。これは、白内障が進行したせいで、瞳孔を圧迫しているのです。幸い、眼圧は正常値でしたが、もしかしたら以前眼圧が高い時期があったのかもしれません。視神経は無事でした。早速緑内障発作を予防する処置をおこない、失明を免れました。

また、今後近いうちに白内障手術をする予定になっています。白内障手術をすると、分厚い水晶体を除去して、薄い眼内レンズが入るので、目の中の水のめぐりが良くなります。そうすると、緑内障発作はほとんどおきなくなります。

 

落屑症候群と白内障手術

2016.06.24

今週は白内障手術18件

無事に終わりました。最近忙しくてブログが更新できませんでした。

無理ない範囲で更新していこうと思います。

落屑症候群と白内障手術

以前ブログで落屑症候群について書いたところ、よく検査されるせいか、問い合わせが時々あります。

大まかにいうと

・落屑緑内障が怖い

・落屑で目の中がいっぱいになってしまうのでは?

・落屑症候群があるから白内障手術が難しいといわれて怖い

という内容が多いです。眼科医は診察用顕微鏡で患者さんの目を見れるので、病状を詳しく把握できるのですが、実際に診察を受ける患者さんは自分の目を診察できません。そのため、「落屑」という得体のしれないものに恐怖を抱くようです。

落屑緑内障が怖い・・・一般の緑内障よりも進行が速いことがあります。また、眼圧が毎回変動することがあります。落屑の程度や視神経の具合によるので、正確には診察をしないと何とも言えません。かかりつけ医とよく話し合うのが大事です。

落屑で目が一杯にはなりません。なったら大変ですが。実際には眼の中の水の流れに従って目の外に排出されるようです。

落屑症候群があって手術が難しい・・・落屑があると、水晶体の支えであるチン小体が弱いことがあります。あまりに弱いと手術が難しいことがあります。これも程度問題で、チン小体があまり弱くなっていないもの、とても弱くなっているものがあり、それぞれで対応が異なります。

少ない落屑

上の写真は落屑症候群の方です。赤い矢印の先に白い落屑が少し見えます。この方は主治医に「白内障手術がとても難しい、手術を2度に分けて行うことがある」と説明を受けたようです。確かに落屑は少しあるのですが、そこまで不安にさせなくても良いのでは?という感じです。

水晶体前面が白い落屑 瞳孔周囲が白い落屑

上の写真2枚は別の方の写真です。こちら方のほうが落屑が多いです。右の写真は瞳孔のフチ全周が白くなっています。これで、さらに散瞳剤を付けても瞳孔があまり大きく開かないようであれば「手術が難しいかもしれませんよ」という説明をしたほうがいいと思います。

眼科医が「あたりまえ」と思っていることでも、患者さんからしてみればまったく意味が分からない・・なんてことはよくあります。落屑は特に分かりにくいと思うので、良く説明するようにしています。

 

 

末期緑内障患者の抱える不安

2015.10.26

本日は白内障手術13件行いました。皆さん無事に終わりました。

先週から何故か首が痛くなってしまって、本日手術が終わった後に整形外科に行ってきました。

どうやら首ではなくて肩の筋肉が凝り固まっている、フローズンショルダーという状態だそうです。早く良くなると良いのですが・・・

末期緑内障患者の抱える不安

緑内障はとても怖い病気だと世間では認知されています。もちろん、失明の割合で2位となっている病気です。ただ、これも程度の問題で、ごく軽症の場合もあれば、重症で視野がとても狭くなって不自由をしている方もいらっしゃいます。

重症の方の中には、眼圧が良好で視野検査でも(視野が少ないながらも)維持している場合でも、は毎回問診で「前回よりも悪くなった」という方もいらっしゃいます。恐らく、視野が狭くて日常生活にとても困っているし、将来失明したらどうしようという不安からの発言だと思っています。

そのため、末期緑内障で治療がうまくいっている人には、「順調ですよ!」ということを繰り返し強調して説明しています。少しでも不安が解消されれば・・と思っているのです。しかし、それも患者さんの性格によっていろいろな受け取り方をされてしまいます。

下の写真は視野検査の結果です。白っぽいところがまだ見えているところ、黒っぽいところは視野が無くなってしまったところです。中心に白いところがまだ残っているので視力は出ますが、視野が狭いことは実感していると思います。

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この方にも「順調ですよ」と説明したところ、機嫌を悪くされてしまいました。専門的に言うとこれ以上点眼の種類を増やすこともできないし、眼圧も毎回10台前半とても良好で、緑内障の悪化を示すMDスロープにも問題ないため、治療の方針はこのままでいいのは間違いないのですが。

しっかり説明したところ分かっていただけたようですが、末期緑内障患者の抱える不安は大きいと改めて実感しました。

 

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