もりや眼科

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閉塞隅角緑内障

2018.03.27

本日は白内障手術11件、

ICL手術1名2眼の手術を行いました。皆さん無事に手術を終えました。

閉塞隅角緑内障

目の中には前房・後房と呼ばれる空間があります。ここには「房水」と呼ばれる水が溜まっています。この水は、後房から瞳孔を通って前房に出ます。

今回、その部分の様子を当院で最近採用した前眼部OCTという機械で撮影しました。

これは、とある急性閉塞隅角緑内障の方の、白内障手術後の画像です。手術後なので、前房がとても広いのです。この方の反対の目はどうなっているかと言うと・・・

前房殆どありません。反対目はこんな狭いスペースの中白内障手術をしたのです。目のなかで水晶体がいかに大きいものであるかがわかります。また、年齢とともに白内障が大きくなっていくので、徐々に緑内障発作になりやすくなります。

緑内障手術後の眼圧管理

2018.02.23

今週は白内障手術を16件行いました。

皆さん無事に手術を終えました。

保険審査の方からの指導により、栃木県内で両眼同日白内障手術が出来なくなりました。大変申し訳ございませんが、2月15日以降で手術を予定していた方には、片目ずつ別々の日に手術を行わせていただくことにしました。既に手術を申し込んでいた方には大変申し訳ありません。ご理解・ご協力の程宜しくお願い致します。

緑内障手術後の眼圧管理

緑内障の手術、当院では主にエクスプレスシャントを用いた手術を行っております。これは、手術をしたら終わり、と言うものでは無くて、手術をしてから後の管理が重要になります。緑内障の手術は簡単に言うと目の中の水を外に逃がす手術です。水の通り道は目にとっては傷なので、治ろうとしてしまいます。傷が治ってしまうと手術の効果が無くなって、眼圧が上がってしまいます。一方で、傷が大きすぎると眼圧が無くなってしまい、それも目にとっては悪影響となってしまいます。つまり、傷が治ろうとするのをなんとか食い止める必要があるのです。

当院に昨年導入された、CASIAを用いると手術後の様子がよくわかります。上の写真で黒いスペースが水です。つまり、黒い部分が大きいほど眼圧を下げる効果が高い、と言う事になります。この方は眼圧がやや高い状態だったので、眼球マッサージを行いました。眼球を指圧することで目の中の水を外に逃がす処置です。

処置後、眼圧が下がっていて、再度検査をすると水たまりが増えていました。今後この患者さんは毎日マッサージを頑張ってもらう事になります。

 

 

CASIA2が当院に導入されました

2017.12.19

今週は白内障手術17件、翼状片1件を行いました。

皆さん無事に手術を終えました。レーシック後の人もいたのですが、眼内レンズの度数もほぼ計算通りあいました。

CASIA2が当院に導入されました

前眼部OCTと言う機械です。角膜、水晶体、結膜など目の表面に近い所を観察することができます。人体で撮影するOCTの様に、目を輪切りにして観察することができます。

下の写真は緑内障手術後の写真です。専門的な話ですが、ブレブを観察することができます。緑内障の手術がうまく機能しているのかが良く分かります。通常の診察ではこのような角度で診察することはできないので、重宝します。

他にも、白内障手術の術前評価にも有用です。厚生省が定める先進医療に認定されている機械です。日常の診療に役立てていきたいと思います。

 

緑内障の新しい治療 istent(アイステント)

2017.04.11

本日は白内障手術を13件行いました。

皆さん無事に手術を終えました。

緑内障の新しい治療 istent (アイステント)

緑内障の手術治療は非常に多くの選択肢があります。最も眼圧が下がる効果が高いのは繊維柱体切除術(トラベクレクトミー)と呼ばれているものです。現在その手術の為に「エクスプレス」という器具を使用すると手術後成績が良くなることが分かっています。当院で行っている緑内障手術のほとんどはこの手術になります。

この手術をするほどでもないけど、眼圧を少しでも下げたい・・と言うときにSLTというレーザー治療を行う事もあります。今回は白内障手術と同時に行う事で眼圧を下げるistent(アイステント)という器具を紹介します。

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上の写真はアイステントです。90度折れ曲がった筒になっています。折れ返しのついている部分は埋め込まれる部分になります。一番長い所で1ミリというとても小さなものです。

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指の上に乗せてみると、本当に小さい!クシャミしたらすぐに無くしそうです。

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線維柱帯という場所に埋め込むと、房水(目の中の水)の排出を良くするようです。効果は点眼1本分程度だそうです。全く点眼が要らなくなるほど効果があるわけではありません。

保険上、白内障手術と同時でないとできない手術になります。そのため、既に白内障手術を受けたい方は希望していてもできない事になります。

先日の日本眼科学会で初めての講習が開かれました。これを受講しないと使用できない事になっています。今回私はこの講習を受講したので、今後この治療が必要な患者さんに使用していきたいと思います。

 

 

気が付かないうちに進行している緑内障

2017.04.05

今回は白内障手術10件

無事に手術を終えました

気が付かないうちに進行している緑内障

緑内障というのは、現在失明の原因ナンバー1になる病気です。

ただ、それでも失明に至る人は少なくて、多くの人は点眼治療でコントロールすることが可能です。また、点眼治療でもうまく眼圧が下がらなくても今は手術治療が進歩していて、それで眼圧を下げることができます。

一方で、初診時にすでに緑内障末期になっていると厄介です。ほぼ失明状態になってから来院した場合にはうまく治療できないことがあります。

最近、「見えづらくなった」と言って来院された80歳台の方なのですが、矯正視力は両眼ともに1.2でしたが、下のような視野でした。左目の視野(左の写真)が真っ黒になっていて、中心部分でようやく見えているだけです。視野がかなり狭くなっています。逆に、右目は視野(右の写真)がとても広いのでほとんど白色になっています。

無題無題2

眼圧を計測しましたが、右は15mmHgくらいなのに、左は30mmHg近くありました。そのため、このままではいつ失明してもおかしくありません。点眼治療をしても十分に眼圧が下がらなければ手術の治療が必要になりますが、手術をしても見えづらさが元に戻るわけではありません。できるだけ視野が多く残っている状態で治療を開始したいです。

 

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