もりや眼科

ブログ

特殊な白内障(帯状角膜変性)

2017.01.23

本日は白内障手術を11件行いました。

無事に終了しました。

特殊な白内障(帯状角膜変性)

当院のように白内障を沢山手術していると、いろんな症例に出会います。

先日治療した方ですが、白内障だけではなくて帯状角膜変性症という病気を持っていました。

我々の目にはレンズが2枚入っています。水晶体と角膜です。どちらも凸レンズの役割をしているのですが、当然濁ると見えづらくなります。水晶体は年齢の影響で濁り、白内障になります。角膜が濁って見づらくなることは多くはありませんが、いくつかの病気で濁ることがありますが、そのうちの一つが帯状角膜変性症です。

帯状角膜変性の原因はカルシウムの沈着です。角膜の中心部よりやや下方に濁りが出るのですが、濁りが瞳孔を塞ぐと視力が下がってしまいます。

左術前

 

上の写真は帯状角膜変性の方です。この写真は上の瞼を持ち上げているので瞳孔の一部が見えますが、普段は瞳孔が見えない状態になっていて、視力が出ません。

治療方法として、EDTAや塩酸などで濁りを溶かす方法、特殊なレーザーで混濁毎角膜を薄く削ってしまう方法があります。今回は塩酸で濁りを溶かしました。

 

左手術後2週間

 少しだけ濁りが残っていますが、大体綺麗に出来ました。これで矯正視力が0.6から1.2まで上がりました。最近反対目も同様の処置をしたので、どれだけ視力が上がるのか、とても楽しみです。

 

麻酔をして楽に白内障手術を行う(プレセデックス沈静下白内障手術)

2016.12.19

本日は白内障手術を14件行いました。

皆さん無事に終わりました。これで今年の手術はおしまいです。あとで1年の統計を取りたいと思います。

毎年言っていますが、一年があっという間です。

麻酔をして楽に白内障手術を行う(プレセデックス沈静下白内障手術)

白内障手術を躊躇している人の多くは「手術が怖い」と言う理由です。白内障手術が数分で終わって、しかも痛みが殆ど無いとはいえ、目を触られるのに抵抗感がある方がいらっしゃるのはもっともだと思います。

しかし、全身麻酔薬は全身的なリスクがあります。つまり、とっても麻酔薬がとっても聞いてしまう場合、呼吸や血圧の管理が必要になるのです。そのため、一般的には麻酔専門医が全身麻酔を行います。白内障手術で全身麻酔を行うのは極めてまれだと考えて良いと思います(精神病や認知症などでベッド上に安静に出来ない場合などで全身麻酔を行います)。

昨年認定されたプレセデックスという麻酔薬は、呼吸に異常をきたすことが殆どないことから、局所麻酔での手術で使用できるということで厚生省の認可が取れた薬です。

白内障手術でも徐々に使われてきていますが、この薬を投与するのに10分かかるというのがネックです。10分あったら片眼の手術が終わってしまうのです。両眼手術の人はお薬が全部入ることになります。当院で使用しましたが、だんだん全身の緊張がほぐれていくのが分かりました。ぐっすり寝る、と言うわけではなくて、普通通りに歩いて帰宅していました(転倒しないよう注意しましたが、大丈夫そうでした)。

 

目の病気は白内障だけじゃありません

2016.12.14

先週は白内障手術13件行いました

今週は白内障手術10件、結膜弛緩症1件、翼状片1件、眼瞼腫瘍切除術1件行いました。

皆さん無事に終わりました。

ホームページの更新が遅れて恐縮です。現在事務の求人を行っているのですが、100件を超えそうなくらいの申し込みがありました。現在履歴書と格闘しています。1人1人の履歴書をしっかり読んで選考しています。一緒に働く仲間が増えるのがとても楽しみです。

明日からは東京の井上眼科の先生が毎週2診を担当してくれます。当院のアクティビティーがさらに増えます!

目の病気は白内障だけじゃありません

当院では年間700件程度の白内障手術を行っています。手術希望の方の多くは、「見えづらくなったから白内障だと思う。不自由してきたので手術を決心してきました」という感じで、初診時に手術を申し込みます。

何故自分が白内障だと思ったかと言うと、眼科で診断されていた方もいるのですが、「周りの人がみんな白内障だから、私も白内障だと思った」という方もいらっしゃいます。しかし、見えづらい病気は白内障だけではなく、たまに別の病気が見つかることがあります。

先日来院した70代の女性が見えづらいということで来院。視力検査では矯正視力が0.7でした。この近辺は車が乗れないと困るので、このあたりの視力で来院される方は結構多いです。「白内障で視力が下がっているのかな?」と思って診察を勧めると、重症の緑内障が疑われました。視野検査を行うと

無題

黒い所は見えない部分なので、多くの部分で見えなくなっています。重症な緑内障でした。

もちろん白内障も影響して見づらい原因にはなっているのですが、緑内障の治療が優先されます。緑内障は失明の原因の1位となるほどの病気なのです。

多くの方は白内障手術をするのに勇気が必要なので、受診が遅れる傾向にあります。もしあなたが眼科に行ったことが無くて、見えづらさを感じているのであれば早いうちに眼科を受診してみてください。「まだ白内障手術を行う決心がついていない」と言えば、少なくともうちでは無理には手術を勧めません。

高額療養制度の改訂

2016.11.29

今回は白内障手術15件

皆さん無事に終わりました。

高額療養制度の改訂

今日のニュースの話題なのですが、来年から高額療養制度が見直しされるようです。

無題

当院では手術を多く行っているのですが、手術は費用がかかる医療なので、多くの場合この高額療養制度を使用することになります。

例えば、70歳以上で一般区分の方は、白内障手術を片目に行っても、両目に行っても1万2千円です。

(ちなみに、病院で入院して手術を行うと最大4万4千4百円かかります。)

これが、制度が改訂されると、最大2万4千600円かかることになります。大きな違いですね。

 

白内障手術後の運動はいつから可能?

2016.11.14

本日は白内障手術を11件行いました(うち入院2件)

無事に終わりました。

白内障手術後の運動はいつから?

良く手術後の患者さんから聞かれることですが、いつから運動していいですか?と言うもの。

患者さんに渡している白内障手術の解説書に、ウォーキングは翌日から可能、ラジオ体操やゲートボールのような負荷の少ない運動は1週間程度、テニスや野球などの負荷の高い運動や、水泳など水中に入るものについては、術後1ヶ月程度してからにしてくださいと言っています。

手術でつける傷約2ミリ程度の幅で、とても小さいものです。

自己閉鎖創といって、眼圧を利用して閉じているので、縫合(縫い付け)はしていません。

手術後1週間後に再度手術を行ったことがあるのですが、ナイフを使用しなくても傷口は簡単に開きました。そのため、手術後1週間では何かしらの接触があったときには目の傷は開くのだろうと思います。

数ヶ月経った傷はやはりナイフで切開しないと開きません。多分1ヶ月もしたら傷はそこそこ閉じているのかなと思います。

ただ、実際に傷が開いたという話は私も、私の周囲の眼科医でも経験がありません(傷が開いたら、そこから感染してしまうのでとても良くない事です!)。こういったことは、多めの安全域を取っていた方が間違いありません。しっかり落ち着いて、リスクが少ない状態にしてスポーツをしたほうが良いですね。

 

クレジットカードやPaypayなど
複数のお支払いに対応しております。

送迎バスが運行しており、手術後に
安心して通院いただけます。

当院のご予約は
お電話・WEBにて承っております。

Facebook
Instagram
WEB予約