視野検査は頑張らない
2014.03.24
本日は白内障手術11件 無事に終わりました。新しいAMO社の乱視矯正レンズを用いて手術を行いました。明日の診察が楽しみです。
視野検査は頑張らない
緑内障の検査といえば、眼圧検査とともに視野検査が重要です。
定期的な視野検査を行って、視野が減っていくようであれば緑内障が悪化していると考えなくてはなりません。
ですが、眼圧検査とは異なって視野検査は「光が見えたらボタンを押す検査」ですから、頑張って検査をするか怠けて検査をするかによって結果が異なってしまいます。
この方は、半年前に検査をしたときはこのくらいの視野でした。
視野検査の結果、向かって左上の4分の1が見えていないことが分かりました。もちろん、点眼で緑内障を進行させないように治療を開始しました。眼圧も順調に下がって半年後、もう一度視野検査をしたらこんな視野に。
かなり視野が良くなってしまいました。緑内障は視野が改善することはありませんから、前回の検査がうまく出来なかったか、今回が頑張りすぎてしまったのかのどちらかだと思います。
初回の視野検査は、患者さんが検査に慣れていないので、検査の結果はあてにならないという話があります。また、手術を薦めると視野検査が良くなるという話もあります。 しかし、視野検査には「ひっかけ問題」があって、検査の信頼性を評価しています。信頼性が低い結果だと、治療方針を決める際には使用できません。
「視野検査は平常心でうけましょう」