オルソケラトロジーを試した方の経過2(乱視のある方)
2013.09.09 オルソケラトロジー
本日は白内障手術5件
翼状片手術2件を行いました。
みなさん無事に終わりました。
オルソケラトロジーを試した方の経過2(乱視のある方)
オルソケラトロジーは角膜乱視の多いかたには適応がありません。
角膜乱視については、以前の記事を参考にしてください。
オルソケラトロジーのレンズが角膜の表面で安定しないからです。従来のオルソケラトロジーでは、1D以上の角膜乱視のある方には適応になりませんでした。
今回は、1Dを超える方の経過です。
眼鏡なしの視力は0.1 近視の度数は-2.25でした。角膜乱視が1.65Dあるので、オルソケラトロジーの適応になるかどうかが気になりました。
角膜の形を見ると、 上下方向のカーブが強い(黄色)ことがわかります。上下方向のカーブが強いという事は、レンズが上下にパタパタ動いてしまう可能性があります。ですから、従来のオルソケラトロジーではレンズが安定しません。
最近発売した「オルソKプレミアム」は、2Dまでの角膜乱視のある方に、角膜の形状にあわせたオルソケラトロジーを作成できるというものです。「プレミアム」という名前がついていますが、値段は従来と変わりません。ですから、この方はオルソKプレミアムの良い適応です。(乱視のある方にも装用できますが、乱視は減らさないとされています)
コンタクトをつけて1時間様子をみたところ、下のようにきちんと近視が矯正できました。
これは、コンタクト使用前後の比較です。中心部分が濃い青色になっていて、きちんと角膜の中央で近視が矯正されていることを示しています。裸眼視力も0.5まで増えていました。
おそらく1晩使用すればかなり近視が減ることでしょう。
オルソKプレミアム
http://www.ortho-keratology.net/assets/files/pdf/ortho-k-premium.pdf