難治性ドライアイは実はドライアイでない?眼瞼痙攣について
2014.07.28 ドライアイ
本日は鼻涙管閉塞症に対する涙道内視鏡下のシリコンチューブ挿入術 5件
眼瞼内反 1件
翼状片切除術 1件
を行いました。週末出張があるので、今週は白内障手術はお休みです。
難治性ドライアイは実はドライアイでない?眼瞼痙攣について
当院だけでなく、多くの眼科ではドライアイの患者さんがとても多いと思います。
ドライアイといっても、多くのタイプがあって
・涙が少ない人
・ムチン(保湿成分)が少なくて水をはじきやすくなっている人
・油が少ない(質が悪い)ために涙が乾きやすくなっている人
・涙がたまる部分が小さい人(乾くのに涙があふれる)
・まぶたと眼の摩擦が強い人
などなど、タイプに応じて治療方法も変わってきます。その中で、目をよく見てもつるすべで綺麗なのに「ごろごろする、しぱしぱする」という訴えが強い方が時々いらっしゃいます。そのような方はいろんな点眼をしても全く効果が無いこともあります。
そのようなときに一度検討すべきなのが、「眼瞼痙攣」という病気です。眼瞼痙攣は文字どうりピクピクすることもあるのですが、全くピクピクしないものもあります。
眼瞼痙攣の主な症状で
・ まぶしい
・ 目を開いているのがつらい
・ 目が乾く
・ ごろごろする
と言うものがあり、ドライアイのように思えますが、どれも眼瞼痙攣の患者さんの約半数以上で生じると言われています。
眼瞼痙攣の場合、リズム瞬目と速瞬が特に苦手になります。リズム瞬目は「タンタカタン」というリズムで瞬目をしてもらいます。速瞬は可能な限り早くまばたきしてもらいます。これがうまく出来ない場合、眼瞼痙攣の可能性があるので、眼科を受診してみてください。現在ではボトックスという特効薬があり、うまく治療ができるようになっています。