手術を受けたあとで注意すること
2013.02.15 白内障
本日は未明から午前9時すぎまで当院が入っているビル全体で電気設備点検のための停電がありました。当院は電子カルテが入っているので、停電回復後にスムーズに起動できるかが心配でした。
9時台の予約を止めていたことに加えて、当院スタッフがとても頑張ったので、大きな混乱なく診療開始できたと思います。
朝の暖房の入り方も遅くなったので、寒くて凍えてしまいました。
この点検は年に1回あるようなので、来年はもう少し早く停電が終わるようビル側にお願いしたいと思います。
手術を受けたあとで注意すること
先週お話したとおり、手術の合併症のうちで一番怖いことは細菌が目に入ることです。そのため、手術後に患者さんに守ってもらいたいことは「目の中に菌を入れない」ということです。
白内障手術で目に付ける傷の大きさは3ミリ以下でとても小さいものです。しかし、手術後の傷は「自己閉鎖創」といって糸で縫ったりせずに閉じています。糸で縫わないことで乱視の発生を抑えているのですが、その反面手術直後に目を打ったりこすったり、ギュッとつぶったりすると傷口が開く可能性があります。
白内障手術をしたあとは特に目が気になるので、手が目に行きやすくなります。人によっては目が痒くなることもあるようです。無意識に目を触らないように、当院では手術後に透明なゴーグルを終日(寝ているときも)つけてもらっております。かなり強いプラスチックで、人が乗っても折れなさそうな感じがします。
ゴーグルの場合、早期から抗生剤の点眼を開始できるので、感染症予防にも有利に働きます。また、手術日の夜から(少しぼんやりですが)物を見ることもできます。
たまに「手術後は好きなテレビを見ないで我慢しました」という方もいらっしゃいますが、物を見ることは特に問題ありません。テレビや新聞などを見ても傷が開くことはまずありません。手術当日は、目につけた傷のせいでゴロゴロすることがあります。その場合は目を開いていると目が動き続けてゴロゴロしてしまうので、寝てしまったほうが楽かもしれません。