ICLの術後経過
本日は白内障手術5件
眼瞼内反症手術1件を行いました。
ICLの術後経過
最近ICLの症例数が増えてきました。最近も行ったので、その術後経過について紹介したいと思います。
もともとの視力ですが、
RV = 0.04(1.0×S-12.25D:C-0.75D Ax 90)
LV = 0.04(0.9×S-12.50D:C-0.75D Ax 95)
眼鏡なしだと両眼とも視力0.04、大変強い近視がありました。
下は手術後の写真です。虹彩の奥にレンズが入っています。レンズは透明なのでほぼ見えませんが、レンズの中央に開いている穴が見えます(赤矢印)
同じ目を違う観察方法で見たのがしたの写真です。レンズの穴が分かります。また、水晶体と少し間があいていて、これをボールトと言います。この隙間があることで白内障にならないのです。
術後1週目の視力ですが、
RV = 1.5×ICL
LV = 1.5×ICL
眼鏡なしで1.5見えています。とても良好です。ご本人もとても喜んでいました。
お話を伺うと、レンズの穴があるのは感じるようです。対向車のライトが気になると言っていました。
新しい多焦点眼内レンズ AMO社 symphony
2017.08.21 白内障
本日は白内障手術15件
結膜弛緩症手術1件
無事に終わりました。
先週もICLの手術を行いましたが、術翌日裸眼視力が両眼で1.5!!とても喜んでいました。
自分も同じ手術を受けているので、患者さんの立場になって説明ができます。今回の方はHole ICLの穴は自覚しないそうです。私は強いダウンライトが当たったときに何となく光の輪が見えるのですが、個人差があるようです。
新しい多焦点眼内レンズ AMO社 symphony
以前までの多焦点眼内レンズは「遠くも近くも良く見える」と謳っていたのですが、実際には多焦点性をしっかり持たせようとすると「遠くも近くもぼんやり」という状態になったり、中間距離が見えづらくなったりと欠点も目立ちました。そのため、最近のトレンドは「遠くと近くがみえる」というのが主流になりつつあります。その分全体的な霞みがあまり感じられなくなるようです。
最近発売されたHOYA社のsymphonyは単焦点と多焦点のメリットを融合させた新しいタイプの多焦点眼内レンズです。従来の多焦点眼内レンズの欠点であった、ハロー、グレアを大幅に減らすことができているようです。
実際に使用している眼科医から、これはとても良いですよ、と言う話を伺いました。当院では9月に実施予定なのですが、患者様の反応が楽しみです。
70歳以上の方の高額療養費の上限額が変わります(平成29年8月診療分から)
2017.08.01 もりや眼科