おりっぷに掲載しされした
2017.04.27 もりや眼科
自分の受診しているクリニックが良いかどうかを判断する目安
2017.04.17 もりや眼科
本日は白内障手術11件(乱視用レンズ1件)
無事に終わりました。
自分の受診しているクリニックが良いかどうかを判断する目安
時々患者さんから聞かれる内容で、どの眼科に行ったらいいでしょう?という事があります。
顔見知りの先生は沢山いるので、知っている先生であれば気軽に紹介できます。一方で、同じ眼科であっても名前すら知らないクリニックのほうがずっと多いです。眼科以外だとなおさら良く知らないので分かりません。
テレビで「名医」と謳っている先生が良いかと言うと決してそうではなくて、半分くらいは腕がいいと思う一方で半分くらいはイマイチと思ったりします。雑誌も同じで、「あなたの事を○○円で記事にしませんか?」なんて声がかかるくらいです。
以前とある記事で「社内でスリッパをはいている会社は将来危ない」というものを見かけました。仕事とプライベートでメリハリがついていない、ということだそうです。それを見て、クリニックでも似たようなことがあるのかなと思いました。
ぱっと思いつくのは「掃除が行き届いているかどうか」です。クリニックですから清潔がとても大事なのは言うまでもありません。衛生面という実用上の意味合いもあるのですが、清潔感というイメージの問題もあります。また、掃除は面倒で嫌な仕事なので細かい部分は放置されやすいということもあります。受付や会計などの業務で多忙になると放置されやすいとも言えます。
清掃の重要さにトップがちゃんと気が付いているかどうか、意識の高さが問われます。専門知識が全くなくても分かる事です。一事が万事ともいえるでしょう。
当院では定期的に大掃除を行っています。チェックリストをつくって網羅的にきれいにできるように心がけています。時々私がチェックしますが、とても綺麗です。トイレ掃除もチェック表をつくって、しっかり清掃しましたと分かるようにしています。もちろん開業してもうすぐ5年になると色んなところが経年劣化してしまうのですが。いわゆる「購入したて」のきれいさは無くても、きちんと手入れしています、というきれいさは保てているのかなと思います。
毎年クリニックのすぐ外にツバメが巣を作るのですが、上からふんが落ちてくるので清潔でない、と言う事になりました。ツバメには申し訳ないのですが、クリニックのすぐ外の部分では巣を作れないようにしました。ツバメさんごめんなさい・・
緑内障の新しい治療 istent(アイステント)
2017.04.11 緑内障
本日は白内障手術を13件行いました。
皆さん無事に手術を終えました。
緑内障の新しい治療 istent (アイステント)
緑内障の手術治療は非常に多くの選択肢があります。最も眼圧が下がる効果が高いのは繊維柱体切除術(トラベクレクトミー)と呼ばれているものです。現在その手術の為に「エクスプレス」という器具を使用すると手術後成績が良くなることが分かっています。当院で行っている緑内障手術のほとんどはこの手術になります。
この手術をするほどでもないけど、眼圧を少しでも下げたい・・と言うときにSLTというレーザー治療を行う事もあります。今回は白内障手術と同時に行う事で眼圧を下げるistent(アイステント)という器具を紹介します。
上の写真はアイステントです。90度折れ曲がった筒になっています。折れ返しのついている部分は埋め込まれる部分になります。一番長い所で1ミリというとても小さなものです。
指の上に乗せてみると、本当に小さい!クシャミしたらすぐに無くしそうです。
線維柱帯という場所に埋め込むと、房水(目の中の水)の排出を良くするようです。効果は点眼1本分程度だそうです。全く点眼が要らなくなるほど効果があるわけではありません。
保険上、白内障手術と同時でないとできない手術になります。そのため、既に白内障手術を受けたい方は希望していてもできない事になります。
先日の日本眼科学会で初めての講習が開かれました。これを受講しないと使用できない事になっています。今回私はこの講習を受講したので、今後この治療が必要な患者さんに使用していきたいと思います。
平成29年3月の治療実績
もりや眼科 平成29年3月の手術実績
白内障手術 45件
ICL近視矯正手術 2件
硝子体手術 6件
緑内障手術(エクスプレス挿入術) 2件
眼瞼下垂手術 4件
霰粒腫切開術 1件
翼状片手術 2件
後発白内障に対するレーザー治療 7件
網膜レーザー光凝固術 2件
ボトックスによる眼瞼痙攣治療 1件
涙点プラグ挿入術 3件
涙管チューブ挿入術 1件
私自身もICL手術を受けていますが、当院でICL手術を行った方皆さん大変経過が良いです。
とても良い手術だと思うので、ぜひ普及してほしいと思っています。
4月2日に開催された、第22回 吉川なまずの里マラソンにてランニングドクターをさせていただきました。2月に名古屋で行われた大会では心肺停止の方が何名かいたようですが、このランニングドクターに命を救われたそうです。今回は幸いに何事もなく終わりましたが、何かあったときに適切に対応できるようにしたいと思います。
気が付かないうちに進行している緑内障
今回は白内障手術10件
無事に手術を終えました
気が付かないうちに進行している緑内障
緑内障というのは、現在失明の原因ナンバー1になる病気です。
ただ、それでも失明に至る人は少なくて、多くの人は点眼治療でコントロールすることが可能です。また、点眼治療でもうまく眼圧が下がらなくても今は手術治療が進歩していて、それで眼圧を下げることができます。
一方で、初診時にすでに緑内障末期になっていると厄介です。ほぼ失明状態になってから来院した場合にはうまく治療できないことがあります。
最近、「見えづらくなった」と言って来院された80歳台の方なのですが、矯正視力は両眼ともに1.2でしたが、下のような視野でした。左目の視野(左の写真)が真っ黒になっていて、中心部分でようやく見えているだけです。視野がかなり狭くなっています。逆に、右目は視野(右の写真)がとても広いのでほとんど白色になっています。
眼圧を計測しましたが、右は15mmHgくらいなのに、左は30mmHg近くありました。そのため、このままではいつ失明してもおかしくありません。点眼治療をしても十分に眼圧が下がらなければ手術の治療が必要になりますが、手術をしても見えづらさが元に戻るわけではありません。できるだけ視野が多く残っている状態で治療を開始したいです。