脳腫瘍による視野欠損
2015.12.07 もりや眼科
本日は白内障手術14件(うち入院2件、乱視用レンズ1件)、無事に終わりました。(先週は大変忙しく、ブログを書けませんでした)
脳腫瘍による視野欠損
60歳の方ですが、1年前から物が見えにくいという事で来院。視力を測りましたが、両眼とも矯正視力(メガネをかけた視力)で1.2ありました。良く話を聞くと、左側が見づらいという事でした。
早速視野検査を行ったところ、このような結果が。
右目も左目も、左側が見えません、と言う結果です。
さらに、OCTにて視神経乳頭周囲の網膜の厚みを測ると、異常なしと言う結果。
例えば、緑内障のような病気であれば、視神経周囲の網膜の厚みが減るはず。
両眼とも同じ側の視野が欠損するのは、一番多いのは頭の中の病気。さっそく脳神経外科に紹介することに。
近隣の脳神経外科で、すぐに対応してくれて設備も最新鋭という素晴らしいところがあるので、早速紹介。
その結果、「後頭葉に悪性腫瘍があり、化学療法や放射線治療が必要になる可能性が高いため大学病院へ紹介となった」という事です。何とか治って帰ってきてほしいものです。
当院初診受付が土曜日11時、飛び込みでしたが同日に視野検査まで出来て、夕方には脳外科でMRIまで撮って大学への紹介状を持って帰るところまでできました。場所によってはここまでに1か月くらいかかるところもありそうです。